JR東日本は仙台駅東口を開くべき

東北本線東北新幹線は、ほぼ南北に仙台中心部を通り、西側に歴史ある旧市街、東側にちょっと発展の遅れた市街が張り付いている。

地元の人々が西口を表口、東口を裏口と言うとおり、仙台中心部は駅の西側が昔から発達し、東口は開発が遅れていた。

なぜか?

仙台駅には東口がないのです!

西口から連絡通路を通って東側に出るのです。

政令指定都市の駅で両側に改札を開いていない駅は仙台だけでしょう。

まあ、JRに言わせると、乗降客がいない(街が発展していない)からその必要性がない、ということなのでしょうが、ここ5年ほどで東側も大きく様変わりしています。

ex.東北楽天イーグルスの誕生と同時に改修され生まれ変わった「クリネックススタジアム宮城」、
ヨドバシカメラの開業、
ミュージカル劇場構想、
駅東区画整理の進展、
新規マンション、オフィスビルの建設ラッシュ etc

仙台の活性化のキーワードの一つに「東口」があります。

品川の港南口が大きく変わり、品川が活性化したように、
新橋の汐留口が大きく変わり、新橋のイメージが変わったように、

まとまった土地のある地域は絶対に、変わる。

仙台の西口周辺には残念ながらまとまった土地がない。

どうかJRさん、東口を開いてください。
駅ビルもう一本建ててもいいから!

そうすれば仙台はもっと発展する!

高速バスターミナルは東口ヨドバシカメラ再開発に!

仙台の交通に関しては、多くの問題があるが、まずはバスネットワークのインフラ整備について考えたい。

バスは仙台市営バス、宮城交通が市民の足として何とか頑張っている。
宮城交通は経営がかなりきつい。
仙台市営バスも運転手の酒気帯び問題や運転の乱暴さなどで、定期的に地元マスコミにたたかれる。

まあ、その辺は置いておいて・・・

最大の問題は、仙台駅前に統括された高速バスターミナルがないこと。
はっきり言って、初めて利用しようとする人には、会社ごと、行き先ごとに違う発着場所がわからない。
しかも、結構駅から歩くところもある。

私は、仙台の発展の大きな鍵は「観光」だと思っているのだが、
こんなインフラじゃあ、税金でデスティネーションキャンペーンなるキャンペーンをやっても続かない。

全体的に仙台は交通に関しては、初めて仙台を訪れる人たちにかなり不親切なのだ。

高速バスターミナルの必要性は以前からあるが、市はそれを積極的に取り組もうとしない。
まあ、適当な場所がないのも事実。

本当にないの?

いや、ある!

それは、東口ヨドバシカメラ土地

ヨドバシカメラの建物は仮設です。これから建て替えが予定されています。
駅前だから、普通に考えれば、パルコのように、足元に店舗、上層階にオフィスでしょう。
噂では、商工会議所の強いリクエストで、「ミュージカル劇場」を併設することを考えているらしい。

そういうのは、定禅寺通りの県民会館の建て替えとリンクさせてもいいし、東口TBCハウジングギャラリーでもいい。
(後者の方がバランスが取れるかな)

しかし、高速バスターミナルの適地はヨドバシしかないのです。

[メリット]
①仙台駅に隣接。新幹線=高速バス間のトランジットに非常に便利(JRが東口を開いてくれればベスト!)
②ヨドバシは、高速バス利用者(=観光客)の集客により、コンスタントに売り上げ増が見込める
(特に外国人観光客のツアーを組みやすくなる)
③東口の活性化になるし、その東口に野球場を持つ東北楽天ゴールデンイーグルスは、東北各地からの野球ツアーを組みやすくなるだろう。
(その意味で、ミュージカル劇場も同じ)
仙台市やJRバス、宮城交通も出資は必要だろうが、上記のようにヨドバシにもメリットがあり、開発負担金を出す口実もできる。
⑤一番町あたりの反対が出るかもしれないが、一番町にもバス停を設置すればよい。

[懸案]
①西口と東口の車動線が弱い。一刻も早いX橋(連絡橋)の再開発と、東口区画整理の完成が望まれる。

仙台駅前は西口を中心に再開発がいくつかうごめいていますが、民間主導の共同事業型でなかなか公共施設の組み込みは難しい。
だったら、西口は民間主導のダイナミックかつ伝統的既存商業を生かした商業集積による活性化で、
仙台市民と東北近県からの集客に力を入れ、
東口はそれに加えて、新たな国内東北外エリアや海外観光客呼び込みのための仕掛け作りの場として整備していけばよい。

外から人を呼び込まないと、地方の発展は見込めないのです・・・

県立高校の共学化問題

宮城県では、県立高校の男女共学化を進めていますが、仙台市内の一部の伝統高で根強い反対があります。(男子校も女子高も)

この問題は、昔は伝統ある男子校と言われたものの、同じように戦後の民主化運動の中で共学化され、そこに入学&卒業し、卒業後四半世紀近くたって今度は中高一貫校に変わってしまった、そんな母校を持つ私からすると、反対している方には大変申し訳ないのですが、「小さい」話に見えてしまうのです。

一高(男子校)、一女(女子校)の伝統は良くわかりますが、外から見ていると「一律共学化反対」は言い換えると、「自分たちだけは特別だ」というエリート意識や、自分の母校がなくなってしまうというOBの「ノスタルジー」というエゴにしか見えないのです。

エルソーラやエルパークの縮小問題等を見ていると、確かに仙台市男女共同参画化社会活動は「運動ありき」のような印象を受けるし、その背景には、裏返しとして、男尊女卑的な東北の古い文化(いい面もあるのでこれ以上言いませんが、そういう感覚が残っているのは仙台に住んでいて実感しました)が根強く残っているからだと想像します。

私は、ジェンダーフリーとか、その手の行き過ぎた「男女平等化」には強い違和感を感じますが、だからといって男子校女子校にこだわる時代でもないだろうと思っています。

ちなみに、私の母校は、時を超え、体制が変わろうとも、未だに昔の男子校(旧制中学)時代の精神を引き継ぎ、そりゃあ生徒は軟弱になりましたが、精神は教育方針の中にしっかり引き継がれ、立派に「伝統校」としての評価を得ています。

女子が混ざる方がより男子校の伝統が洗練されていくのではないでしょうか?


長くなりましたが、私は強いてどちらか言われると、以下の理由で共学化に賛成です。

少子化により、女性の社会進出をどんどん進めないと優秀な人材が育てられない状況の中で、優秀な人材育成に性別は関係ないこと
少子化は、確かにクラス数の減少をもたらしており、効率的に能力別の教育を行うにはある程度の集約が必要であること(ただし、学校数の減少は通学難を増やすので、共学化による選択肢の増加は現実的な選択肢だと思う)
・税金を使う以上、性別で学校運営を分ける事の抗弁が難しい事
・最近流行の中高一貫校など、時代や市民の要請に応じた様々なトライアルが可能な基盤が出来ること

と、ここまで書いて、「中高一貫校」なんて東京のような異様な教育環境における特別なものかと思っていたら、何と、宮城二女が共学化を機に中高一貫校化するらしいじゃないか!
宮城一女も共学化を機に進学型単位制高校に変わるらしい。

うーん、東京なら明らかに学校のブランドが逆転するところだが、仙台の教育ニーズは東京とはちょっと違う(というか、東京が異常なのだ)気がするので、どこまで中高一貫校が評価されるかわからないが、きっと注目されるでしょう。(私は中高一貫校を手放しで賛成しているわけではありませんので念のため)


私は仙台が好きですが、オバマ氏ではないですが、今の仙台には「change(変化)」が必要だと思います。
その意味でも、共学化を前向きに捉えてもらいたいと思っています。

本当に伝統があるのであれば、共学になろうとどうなろうと「男らしさ」や「女らしさ」を伝承することは可能なはずですし、新しい時代の「男らしさ」「女らしさ」とはいったい何なのか?、そういうものが男女が普通に日常を共有する生活の中で議論してもらうことはできるはずだと思います。

伝統や精神は失わないけれど、ちょっと来ている服を今や将来を見据えて着替えます!
そんな柔軟さが仙台にあると、仙台は本当に変わると思うのです・・・

仙台のプロスポーツ


仙台のプロスポーツは、今となってはご存知の「東北楽天ゴールデンイーグルス」。
私が仙台にいた間の最大のニュースだったかもしれない。
発足4年目だが、年々着実に力をつけてきている。
楽天の島田オーナーは、少なくとも10年はここで踏ん張ると言っているから、昔のロッテのようにはならないだろう。
経営的にも軌道に乗ってきているし、宮城県民の心はつかんでいる。
(東北の他県はよくわからない)


そしてサッカーJ2ベガルタ仙台」。
結局私が仙台にいる間にJ1昇格出来なかった、残念。
ここは経営的に正念場。ようやく減資が行われ、社名も「東北ハンドレッド」から「ベガルタ仙台」へ変更し、
仙台に地に足をつけた経営を行える体質になってきた。
あとは人材。


さて実はこれ以外にもプロスポーツはある。
バスケットbjリーグの89’s(エイティナイナーズ)。
政令指定都市になった1989年から名前は来ている。
今年はプレーオフに進出したし、経営は厳しいが、実力は着々とつけて来ているようだ。


もう一つ女子プロレスの「仙台ガールズプロレスリング」
里村明衣子が設立したが、まだその後の選手が育っていないので、まだまだこれからって感じだが、
女子プロレスはもう少し全国的に盛りあがってもよさそうな気がする。


さて、仙台は残念ながら企業城下町ではないので、どのスポーツも核になるスポンサーがないところが弱い。
といいたいところだが、新潟のように企業城下町でないにもかかわらず、
サッカー(Jリーグだけでなく、シンガポールリーグや、女子リーグにもチームがある!)、野球、バスケット、陸上、スキー・スノーボードなど、
複数のプロスポーツチーム(アルビレックス)を持つ地域も出てきいるからそういうわけではない。

仙台も運動施設には恵まれているので、こういった組織を束ねたり、運営ノウハウを持った人材が出てくると、また違った展開が見えてくるのだろう。

スポーツに関しては特段強い意見はないが、仙台に必要なキーワードは「ビジネス化」と「構想力と経営力を持った人材」だと思う。

ジミ都市仙台の本

ジミ都市仙台の本―杜の都へのナビゲーション

ジミ都市仙台の本―杜の都へのナビゲーション

ちょうど1年前に発売された本。
転勤や入学でこれから仙台で暮そうと思っている方、暮し始めた方に最適な本。

仙台の今と昔、いいところ悪いところ、一通りの話が読みやすく的確に、愛情を込めて書かれてある。

お勧めです。

大内順 著 
しののめ出版 発行
1200円(税別)

仙台の人口

結局、「概要」という視点で見ると、Wikipediaが最も簡潔にまとめてあるのだと思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%99%E5%8F%B0%E5%B8%82

ただ、それだとリンク張って終わりだから、構成はWikiを参考にしながら、自分の意見を述べてみたい。


1.人口

2006年で約103万人
政令指定都市として東北唯一の都市
最近基準が緩和されて政令指定都市になった境市、新潟市静岡市浜松市を除く14市の中では、千葉市北九州市の次に人口は少ない。
同様の比較で人口密度を比較すると、広島市の次に人口密度が低い。
政令指定都市は当然文化施設なども集積しており、文化度が高かったり、利便性が高かったりすることは一般的だが、
加えて『人口密度の低さ』が住み易い街と言われる理由だろう。
参考HP→http://uub.jp/

ちなみに宮城県内で二番目に人口の多い市は石巻市で約16.5万人。
宮城県の人口に占める仙台市の人口の割合は43%と、政令指定都市では東京、京都に次ぐ3番目の高さで、広島とほぼ同じ。
県庁所在地レベルでも高松、高知などと同じレベル。
すなわち、県単位で見たときの人口の集積度の高さが相当突出していると言える。

 
将来の道州制を見据えて、同州単位でも比較したい。
各地域において集中度の高い都市は、北海道地方の札幌と関東地方の東京で、関東地方全体の人口における東京23区の人口が占める割合は20%を超える。
仙台市の人口が東北地方に占める割合は約10%強であり、中部地方の名古屋や九州地方の福岡とのそれとほぼ同じ。
一方、中国地方の広島市は15%を超え、その集中度合いは意外に高い。
同州単位での人口密度と最も人口の多い都市の人口密度の比較をしても、北海道地方の札幌はもとより、近畿地方の大阪や中部地方の名古屋などは20倍近い差があり、意外にも東北地方の道州単位での人口密度格差は他地域と比較すると一般的な数字である。

経済圏と都道府県や道州が必ずしもリンクするわけではないので一概には言えないが、
宮城県では仙台市は一極集中の度合いが高いものの、東北地方全域でのそれは、必ずしも一極集中が高いわけではない事がわかる。


これは、各県の面積が大きすぎて各々が小さくとも自立した経済圏を確立していることや、新幹線の全県開通により、仙台を通り越して東京へ人が動いていることなどが原因ではないだろうか?


乱暴かもしれないが、人口集積度合いから比較すると、仙台は『県単位の競争レベルでは勝ち組だが、道州単位の競争力は、必ずしも相対的な優位性(活力)があるようには読み取れない』
というところだろうか?

ブログの基本的な考え

このブログは、一言で言うと、
独断と偏見による「仙台市中心部市街地活性化基本構想」です。

1.情報収集
・基本的に日常の仕事があるので、ここで主張する内容や情報は、自分の経験に基づく主観や、インターネットからの情報によるものです。
・東京にいるのでフィールドワークや直接のヒアリング等を経ていないことをご了承ください。
・間違いや誤解、議論は建設的なものに限り大歓迎です。

2.ポリシー
・私はいい年したオヤヂですので、それなりの政治的思想的偏りはありますが、なんら第三者の政治的、思想的な意向を受けて書くことしません。
・不動産業界の端くれにいるので、多少の知識や情報はありますが、行政実務や地域活動などは未経験であり、基本的にjust ideaを拠り所にしています。
・が、逆に言うと、そういうjust ideaを「仮説」として、自分の仮説を検証していく作業をこのブログで行ってみたいと思っています。
・基本的に関東地方で大半の人生を過ごしているので、都会に住み慣れています。が、仙台での生活を通じて、「地方の疲弊」を実感しており、地方を応援したいと思っています。「VS」ではなく、「winwin」でありたいと思っています。

3.イメージ
・まあ、学生の卒業論文のようなもので、私の「仙台(への感謝を込めた)卒業論文」だと言うことでしょうか・・・

4.バックボーン
・都市計画は大学でちょっと勉強しました。
・一級建築「紙」、宅地建物取引主任者なんかは一応持っていたりします。
・夫であり、二児の父でもあります。
はてなは、ほとんど初めてです。梅田望夫氏の著書を読んで、ここにブログを開設しようと思いました。