土地利用の大転換の兆し

東京にいるので実際のところはよく分からないが、いろんな人の話によると、どうもアーケード街の土地がかなり動いているらしい。
最近、河北新報でもその手の記事があった。

東京の大手デベロッパーから、流通業者、中堅デベ、外資系ファンド、いろんな名前が噂される。

既に公になっている再開発以外にもスポットでいろんな話があり、乱開発の兆しが見受けられる。

どうなることやら分からないが、恐らく今の市況と仙台市の市場動向からすれば、アウトレットモールやイオンに代表される郊外型店舗とパルコやエスパル、さくらの百貨店といった駅前型大型店舗に二極化されており、アーケード街はよほど計画的に誘導的に進めないと、ただのパチンコ&ゲーセン&100円ショップ&ファストフードのどこにでもありそうな下品な街になりそうな気がするのだ。

恐らく、大店法の改正により、イオンをはじめとする流通業者は、その活路を中心部に求めて来るだろう。
また、オフィスビルの大量供給とそれについていけない地元資本の撤退で、土地利用の転換が起こり、マンションも供給されるだろう。
マンションはウエルカムなのだが、都市型マンション(1,2階は商業施設)への誘導が図れないと、新住民と旧住民との軋轢がひどくなり、アーケード街衰退に拍車がかかるだろう。

要は、きちんと住宅や商店を誘導、再整理すれば、十分魅力的で観光力も供えた仙台の顔にふさわしい街づくりが可能になるチャンスなのだが、個々の地主の好き勝手にやられると、秩序のない、無個性な、東京にいくらでもあるような街に成り下がる恐れがある。

養老孟や隈研吾が言うように、一度土地が細民化(分譲マンションが典型)されると、取り返しのつかない事になる。

もう時間がない。仙台市や商店会は真剣に考えるべきだ!