仙台の人口

結局、「概要」という視点で見ると、Wikipediaが最も簡潔にまとめてあるのだと思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%99%E5%8F%B0%E5%B8%82

ただ、それだとリンク張って終わりだから、構成はWikiを参考にしながら、自分の意見を述べてみたい。


1.人口

2006年で約103万人
政令指定都市として東北唯一の都市
最近基準が緩和されて政令指定都市になった境市、新潟市静岡市浜松市を除く14市の中では、千葉市北九州市の次に人口は少ない。
同様の比較で人口密度を比較すると、広島市の次に人口密度が低い。
政令指定都市は当然文化施設なども集積しており、文化度が高かったり、利便性が高かったりすることは一般的だが、
加えて『人口密度の低さ』が住み易い街と言われる理由だろう。
参考HP→http://uub.jp/

ちなみに宮城県内で二番目に人口の多い市は石巻市で約16.5万人。
宮城県の人口に占める仙台市の人口の割合は43%と、政令指定都市では東京、京都に次ぐ3番目の高さで、広島とほぼ同じ。
県庁所在地レベルでも高松、高知などと同じレベル。
すなわち、県単位で見たときの人口の集積度の高さが相当突出していると言える。

 
将来の道州制を見据えて、同州単位でも比較したい。
各地域において集中度の高い都市は、北海道地方の札幌と関東地方の東京で、関東地方全体の人口における東京23区の人口が占める割合は20%を超える。
仙台市の人口が東北地方に占める割合は約10%強であり、中部地方の名古屋や九州地方の福岡とのそれとほぼ同じ。
一方、中国地方の広島市は15%を超え、その集中度合いは意外に高い。
同州単位での人口密度と最も人口の多い都市の人口密度の比較をしても、北海道地方の札幌はもとより、近畿地方の大阪や中部地方の名古屋などは20倍近い差があり、意外にも東北地方の道州単位での人口密度格差は他地域と比較すると一般的な数字である。

経済圏と都道府県や道州が必ずしもリンクするわけではないので一概には言えないが、
宮城県では仙台市は一極集中の度合いが高いものの、東北地方全域でのそれは、必ずしも一極集中が高いわけではない事がわかる。


これは、各県の面積が大きすぎて各々が小さくとも自立した経済圏を確立していることや、新幹線の全県開通により、仙台を通り越して東京へ人が動いていることなどが原因ではないだろうか?


乱暴かもしれないが、人口集積度合いから比較すると、仙台は『県単位の競争レベルでは勝ち組だが、道州単位の競争力は、必ずしも相対的な優位性(活力)があるようには読み取れない』
というところだろうか?