「新松島水族館」のあるべき姿

松島にある松島水族館仙台港背後地に移転を表明した。
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/06/20080629t13027.htm

老朽化した宮城随一の水族館の移転問題は以前よりくすぶっていた。
なによりリアス式の松島の海岸沿いにはまとまった平地が取れず、しかも交通アクセスもよろしくないので、建て替えや増築などの選択肢は事実上ありえない状況だった。

そこへ突然、仙台港背後地への移転を表明した。

冷静に考えれば、決して悪い選択肢ではない。アウトレットパークがもうすぐ出来る新しい商業集積地であり、名前の通り、仙台港の背後地にあるから海に近い。
本当であれば、アウトレットパークのある土地をコンペにかけるときに水族館の移転も条件に付し、民間主導の水族館との複合開発による総合的なまちづくりをすればよかったのだが、今更言っても遅い。
(ましてや、この背後地、既存工場が点在していて、折角の港のそばという利点を生かした街づくりが出来ていない、どこにでもあるただの区画整理なのだ)

さて、仮に上手く移転が実現するとしても、今は動物園水族館ブームで、既に沢山の魅力ある施設が全国にある。

どんな水族館がいいのだろう???

本格的宿泊型「海洋共生水族館」なんてどうだろう?

コンセプトは流行の「環境との人間の共生」

内容は、

1.通常の「鑑賞」型水族館、

2.イルカやオットセイのショーによる「エンターテイメント」型
に加えて、

3.漁業(捕獲だけではなく養殖)体験型施設の導入
(1)例えば、松島名産ホヤや牡蠣の養殖場を海底から覗ける施設(2)釣った魚で晩御飯を食べられる宿泊施設
(3)マグロの解体体験など

4.最近流行のナイトツアーなどを本格的に導入し、宿泊型施設とする
(1)夜の水族館で寝泊りする(これは最近流行っている)
(2)漁船乗船ツアー基地(ヒントは「キッザニア」)

5.魚類と日本人のかかわり(特に食をメイン)を学べる施設の導入
(1)スーパーに並ぶ魚だけで構成された水槽!
(2)魚料理だけのレストラン

・・・

ジャストアイデアに近いものばかりで恐縮だが、いいたい事は、
「全国にはない、唯一無二の施設」を作ってほしいということ。

東北は漁業の盛んな地域。
こういう施設を通じて漁業の復権環境保全の共生を全国に発信して欲しい!